2010-06-06

《チョルラの詩》 プレミアム上映会+舞台挨拶



昨日のこと、思い立って当日券で映画 《チョルラの詩》 のプレミアム上映会+舞台挨拶に行ってまいりましたが、上映会のことを教えてくださったきぃくんにはありがとうございました♪

場所は九段会館大ホール、旧称は軍人会館、おのずと親しみを感じます。


大ホールのロビーに並ぶお祝いの花籠、もっとありましたが、人波の中でなんとか撮りました。



2階席でしたが結構座席は埋まっており、盛大な拍手のうちに 《チョルラの詩》 の上映開始☆

http://www.choruranouta.com/

*映画について~

HP掲載文や別掲のニュース記事と内容が重複しますが、思ったことを少々。

日韓合作映画で、主演はキム・ミンジュンシ + ソ・ドヨンシ + キム・プルンさん、川口浩史監督以外はオール韓国スタッフだったそうですが、美術監督にチョン・ミョングンシ ( 《霜花店》 等)、のお名前が HPにありました♪





在日韓国人として日本の高校で非常勤講師をするヒョンス (幸久=ドヨンシ)、彼が教える教室から聞こえてくる詩の音読から映画は始まりますが、映画全編を通して美しい、ときには力強い詩が詠まれ、きれいな心が描かれている映画でした。

祖父の葬儀で久し振りに全羅の村に帰郷したヒョンス、従兄弟カンス (ミンジュンシ) との再会、カンスの初恋の人ソンエ (プルンさん) のソウルからの帰郷、、、3人の互いを思い遣る気持が切ないラブストーリーが、詩のやりとりを中心に展開します。

1987年のソウルオリンピックに向けて、村の活路を開く新道路建設の現場監督を務め、強い正義感から故郷の村を守るカンスは、詩人志望のヒョンスに本気で詩作を習い、ソンエに相聞の詩を送り、プロレタリア文学を地で行って労働者たちの前で自作の詩を謳い上げるのですが、キム・ミンジュンシの演技がよかったです。

また、自分の帰る場所を見付けられず自身のルーツを求めながらも、カンスとソンスの間で友情のために愛を捨てるべきか苦悩する繊細なヒョンス役には、ソ・ドヨンシの清潔感と静かなたたずまい、優しい笑顔がピッタリでした。

ヒロインのキム・プルンさんは映画初出演だそうですが、彼女のことをキム・テヒさん似と思った、とミンジュンシが言われた通りの整った美人で、好演でした。

全羅道の島の貧しい村が舞台ですが、その村の風俗や美しい景色の描写も印象的で、特に大雨で島(牛島?)への一本道が水に覆われてしまう情景(美しいです)は、心が洗われるようなこの作品を象徴するようでもあり、素晴らしい映像でした。


*舞台挨拶です~

    キム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルン、川口浩史監督、Lay(主題歌)

司会は古家正亮氏、全3回のうちの2回目に参加しましたが、3回目に参加したきぃくんによるとリピーターを意識してかQ&Aの内容などが違い、私参加の2回目は別掲(次の頁)のニュース記事の内容の通りで、マスコミ用フォトタイムではファンも撮影が許可されました。

俳優さん方のシャッターチャンス、滅多にない機会なのにまたカメラを忘れ、ケータイで撮りましたが肝心のショットを失敗、、、2階席で遠くもありましたけれど、残念でした。

キム・ミンジュンシの作品で見たのは 《 愛・サラン 》 のみで、ソ・ドヨンシは初見という不埒なワタクシ、事前にお二人が186㌢ (ミ) と187㌢ (ド) であることを把握して臨みましたが、映画冒頭のソ・ドヨンシのお顔の小ささとタテ長ぶりには驚きました、インソン君と張りますね。

登壇はミンジュンシが先頭でしたが存在感があって男ぽくて素敵~、インソン君と同年生のドヨンシは少年ぽくもあり、客席からの三人の質問者のうちのお二人ははっきり「ソ・ドヨンさんのファンです~」と仰有っるなど、人気があるのですね、持ち味が異なるお二人、どちらも素敵でした。


内容については重複しますので、特に印象に残った監督の言葉を~

<川口監督>

「 韓国人だから成しえた。日本の俳優に比べて一生懸命さが違う。芝居をすることに対してストイックでどっぷりのめり込む。質問をよくするし、そのキャッチボールが気持ち良い。パワーが違う。スタッフも真摯 」

キム・ミンジュンシについて・・・「 熱血のワイルドな演技ができることに加え、とても繊細な芝居が出来ることに感心した(・・・私もそう思いました、回想場面でヒロインにプロポーズする場面のミンジュンシは特に◎です~) 」

ソ・ドヨンシについて・・・「 内面の芝居が出来て、韓国俳優の層の厚さを感じた。」


キャスティングの決め手・・・「 幸久・ヒョンスはルーツに悩む内向的な男、カンスは地元大好き・正義感ある村を守る男、漠然としていたが、(二人に) 出会ってまさにそうだ、と思えたし、出会うべくして出会った、と思った。」

ソ・ドヨンシの <マジで> という日本語使用について・・・「 (古家氏の、まさにこの映画の背景である'87年の流行語大賞だった、という発言に対し)、<マジで> は韓国語の台詞があったがドヨンシが即興で日本語を使った、<マジで> を始めて聞いたのは'82年の小学校6年生のときに友達が使ったときで、87年より早い 」 (ドヨンシは映画の中でいくつか日本語を言いますが、<マジで> は最も効果的?で、上映中場内から笑い声も)。

「 日本はドラマでも映画でも韓国に負けている、これからも良い作品作りをしたい 」 とは舞台挨拶での監督の最後の言葉、登壇した誰よりお洒落な川口浩史監督は背も高い方でした。

《チョルラの詩》 プレミアム上映会は、6月2日デビューの Lay さんの主題歌で幕となりました☆



さて 《チョルラの詩》 を見てのこと、短い文に強いメッセージを込めることのできる詩の魅力を改めて思い起こすことが出来ましたが、単純に影響されて私も全羅道にちなんで、一節を帰りの電車の中で試みてみました、マジで。


全羅道の訛りで浮かぶは キム・ビョンドゥ

友を信じて語らば それが

我が身の運命(さだめ)を 導きぬ

ああ ひとの心こそ分からぬもの

深きところに何があるのか




( 3回目の舞台挨拶にて、キム・ミンジュンシが御存知の日本語は <さだめ> だったそうです・笑 )



会場でいただいた飲み物のおみやげと、《チョルラの詩》 のイベント( 6/12・19 )とロケーションツアーのご案内です + 7/24・ミンジュンシのお誕生日イベントについて →☆




*長くなりましたので、ニュース記事は次のページに掲載いたします。上掲の舞台挨拶写真は聯合ニュース×3より →☆



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4 comments:

きぃくん said...

当日券まだあったようで(^^;)良かったです。当日は失礼致しました。

生の俳優さん目当てで行ったのですが映画もなかなか良かったです。

映画の衣装は見損ねたのでここで見れてノムコマウォヨ。
jasmingさん同様、俳優陣のコメントが違ってたので興味深かったです。

>特に大雨で島(牛島?)への一本道が水に覆われてしまう情景(美しいです)は、心が洗われるようなこの作品を象徴するようでもあり、素晴らしい映像でした。

あぁそうですね。あのシーンは特に綺麗だったなー。

色々人のブログ見て周ってましたが、記事は目にしてませんでした~。

chemi said...

おもっ(@_@)失礼しました!
こちらに綺麗なレポをアップされていたんですね。
ありがとうございます。

当日券があったなんて、(またまた比べてしまいますが)インソン君の舞台挨拶チケットの手に入らなかったことを思うと・・・。

jasmingさんはもう結構生俳優さんを見に行かれてますよね(^_-)
やはり都会にお住まいだとチャンスも多くて、うらやましい限りです。

でも、結局はどの方に会っても「やっぱりインソン君!」と思うのはちょっとおもしろいですよね(^_^.)


ビョンドゥを想う詩がステキです♪

Jasming said...

きぃくんへ♪

御蔭様で参加してくることができました、情報をありがとうございました。
舞台挨拶が思ったより長く、あの感じだったら次の回のきぃくんにお会い出来たのでは、と残念に思いました。こちらこそ失礼いたしました。

ほんと、映画もなかなかで、私はこの映画好きです。
シネマート六本木で公開のときはどんな感じでしょう。

映画の中の景色はきれいでしたね、大木の木陰とか・・・ロケ地ツアー、読んでみると結構盛りだくさんで、水のあの景色とかちょっと見てみたいですね。

記事は韓国のは早かったですよ、いつものことですけれど。

Jasming said...

chemi様へ♪

レポはとんだ駄文でお恥ずかしいのですが、いちおう記念ということで。

当日券でのすべりこみは得意分野で、御蔭様で楽しませていただきました。インソン君の中野サンプラザは確かありましたっけ(ああナツカシイ)。

たまたまこのところ機会があって生・俳優さんにお目文字叶っておりますけれど、なにせ韓流歴が短いので、、、今後共フットワーク軽くまいりたいと思います・笑

今のところインソン君ほどの特別感ある方にお目にかかったことが御座居ません、後光が射しておられますものね☆ピカッ

ビョンドゥを想う詩、お褒めくださってうれしいです~涙がこぼれそうです。
もう恥ずかしくて5回くらい削除しようと思ったり、迷っていたのですが、chemi様のお墨付きで、このまま載せておくことにいたします、ありがとうございました。