2010-11-27
静嘉堂文庫=晩秋
今秋も世田谷の静嘉堂文庫に行ってまいりました。
構内は秋たけなわでした。
文庫に隣接する美術館で<中国陶磁名品展>を見学。
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紀元前2000年以上前の古代の壺から19世紀の茶銚(急須)まで、80点が大体窯場別に、ほぼ制作年代順で展示されておりましたが、どれも名品に相応しい落ち着いた佇まいで、それぞれが秘めた魅力を静かに発しておりました。
白眉はやはり 《 曜変天目茶碗 》、何回見ても驚いてしまう不思議な作品ですが、小振りなところ(たしか口径10㌢、高さ7㌢)がまた、素敵です。
国宝 曜変天目茶碗(稲葉天目)
建窯 宋時代(12~13世紀)
「曜変」とは「窯変」「容変」を意味し、「星」または「輝く」という意味をもつ「曜」の字が15世紀前期頃に当てられたという 《 曜変天目茶碗 》 は、今日世界に三点現存するそうで(京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館、静嘉堂)、静嘉堂所蔵の曜変天目はもと将軍家所蔵であったものを淀藩主稲葉家が拝領し、代々秘蔵したことから「稲葉天目」と称されるとのこと、中国で作られたものがいま三点とも日本にあることに歴史の変遷を感じます。
この三点の 《 曜変天目茶碗 》 の寸法や器形は酷似するそうですが、斑文の美しさはそれぞれ別趣で、いずれも焼成中の偶然の所産であったばかりでなく、陶工が試行錯誤の果てにわずかに完成をみたのが曜変天目であったろう、ということで、いつか他の二点も拝見できる機会があることを願います。(写真共、静嘉堂文庫美術館 HP解説・マトメ)
さていつも秋に静嘉堂文庫に行くと寄ってみるのが、文庫の裏門を出たところに続く林の小径。目的はドングリ拾いですが、自分だけが知っている(つもりの)あの場所、、、今年はどうでしょう。
今年はドングリが少ないと聞いておりましたが、ありました! ドングリを求めて里に下りてきてしまったニュースの熊さんにプレゼントしたいくらいです。
一心不乱にドングリを拾うの図は相当怪シイ筈で、何年か前にも同じくタオルハンカチを広げてドングリを集めた写真を此処で撮りましたが、これが自分の不変の行動様式という事。
以上、こういうことをしながらも、韓国のことをずっと考えております。
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2 comments:
黄色の落ち葉のじゅうたん、キレイですね。
「曜変天目茶碗」の漆黒に浮かぶ蒼の美しさにも目が奪われます。
柚さんへ♪
わ~コメントをありがとうございます☆
黄色の落ち葉のじゅうたんも「曜変天目茶碗」もどちらもとてもキレイで素敵でした。
今の季節、あちこちで紅葉したモミジやイチョウを見かけて愛でておりますが、季節の移ろいやお天気のことをしょっちゅう書いてますね、この拙ブログ・笑
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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