《霜花店》のロケ地のこと

＜CINE 21＞からの記事、ロケ地探しの苦労談です～


◆[遂に捜し出した風景] 王が遊び歩く絶壁立ち入り禁止です～◆

キムサッカーの足を 13年間つかまえたという霜花店のミョングシムゾング,すぐその所

2007年12月,冬がジッオガル臨んだ映画社から電話があった.史劇映画を準備の中なのに場所1-2ケ所だけ捜してくれれば良いというとても簡単な内容の電話だった.映画はチョ・インソン,チュ・ジンモ主演の霜花店だと言った.“監督様がどなたですか?”と問った.マルチュク青春通りと卑劣な街の柳河監督様だそうだ.する事にした.のめるようではなかった.そのように1年前冬,私は霜花店のロケを担当するようになった.

ロケチームの主要任務はただ一つだった.捜さなければならない場所はミョッゴッがあったが,スケール面で見ようとすると断然圧巻は‘ミョングシムゾング’を捜すのだった.劇の中で王(チュ・ジンモ)は故郷をしのぶ王妃の寂しい心をなぐさめてくれるためにホングリム(チョ・インソン)を含んだ少数の護衛武士と側近を同行と王室専用外出場所であるミョングシムゾングに外遊する.こちらは外部と断絶されて一般人がむやみに入って来ることができない場所で湖が見える緩やかな傾斜の草原だ.底は浅い草または芝できれいにされて王室で管理する領地なのを分かる.また前が絶壁や水がなければならなかった.刺客が水中または絶壁下で身を隠している途中一瞬空でほとばして虚空を割って王を襲わなければならなかったからだ.

全南和順どこかに終える絶景が…
捜さなければならない場所が一ヶ所だけだから甘く見て始めた事はますます迷宮で落ちこんだ.時代背景が高麗末期だったからよく知られた観光地は除かれた.それに嘆声が出るほどに素敵な所と言ってもクレーンを含めた10余台の大型装備車が入って行くことができない所なら撮影ができないはずだった.あれこれ計算して見ると京畿道周辺には初めから絵の出る所がなかった.

結局江原道を経って忠清道,全羅道に向けてロケマネージャーたちが四方で散らばった.山頂で開場準備中のゴルフ場もハンティングしたが監督様の目には‘秘境’はなくて索莫たる冬山だけ見えるだけだった.夏だったら‘ウ～わ!’したドン江の素敵な川端も,横城号が見下ろされる草地も,空を突くソルバッの青嶺浦も,小白山脈の尾根たちを見下ろす絶景のゴルフ場もお見せしたが,監督様は一様に目障りに応じた.


我が国がどんな国か.全国民皆が携帯電話とカメラで武装してノースペースを軍服のように取り揃えて着てからはまるで武装共産軍(?)のように全国津津浦浦の山と谷,尾根,原野,岩写真を撮り立てた後,ブルログとミニホームページを荒らす IT 強国ではないか.一言で一般人が行かない所がなくて,撮れない絶景がないというんだ.それ程もうすべての所が全天下に赤裸裸に現われているというのが私たちとしては最大のジレンマだった.

ハンティングを始めてから一週間がだめにしよう事件が起こってしまった.江原道精選でハンティングを行った車が雪道に滑るせいで中央線を越えて馬主来た車と正面衝突したのだ.不幸の中で幸いでたくさんけがをした人はいなかったが,職員が駆った車と相手先車路皆廃車処理をしなければならない大型事故だった.職員は一週間の間入院治療をしたし,中央線侵犯過失適用で罰金200万ウォンを払った.戦列を整えてまたハンティングを手始め,全国をうわさをたよりに捜したあげく偶然に全南和順どこかに一般人の出入りが統制される‘本当に終える絶景’があるという情報を手に入れた.ムルオムルオインターネットで写真一枚をやっと捜し出したが,優に私たちが捜した天下の絶景だ.私も一度も見た事がない所だった.

上水道保護区域接近禁止… 前南営上位にSOS
その所は赤味の絶壁だった.長さは7kmに至って,垂直で湧いた100mの赤い絶壁がまるで仙境で取り囲まれた天地を連想するようにした.昔の先人たちはこちらを揚子江の黄酒積壁(黄州赤壁)に劣らないと言ったの.それにこちらの景色がどんなに良かったのか放浪の時のキムサッカーで有名な金病年度こちらで足を止めて13年の間幾多の時と文を残したと言う.私は安心のため息をついた.しかしいざ試練はあの時から始まった.

こちらは上水道保護区域だったから一体の出入りを禁ずる所だったことだ.映画撮影許可を問い合わせたら当然‘だめだ’と言う言葉が帰って来た.数十万名を食べさせる上水源保護区域の中で映画撮影を許可してくれることができないという正直な論理だった.結局私たちは全南映像委員会に救援要請をした.それでもその地域のヤングサングウィが手伝ってくれるのがずっとよさそうだった.撮影で上水源が汚染しないという内容を文書資料で証明して,撮影計画にも提出するなど撮影と上水源毀損は別個というのをすべての資料を動員して説得した.そういう苦労の雨垂れが徐徐に岩をくぐっていた.撮影申し込みをしてから正確に一ヶ月半月ぶりに連絡を受けた.悲壮な心でセビョックギルを走って下がった.それぞれ異なるセゴッの担当者に会ってまったく同じな話を録音機のようにやっつけた.それでは本人は許可権がないから他の担当者に会いなさいというのだ.車を走らせて駐車することで,管理現場事務室で捜し回ってしつこく説得したあげくいよいよ撮影許可を受け出した.一体の炊事行為やごみ投げ捨て,水質汚染を誘発する行為をしないという覚書きを書いたりしたが,それでも奇蹟に違いなかった.

p.s 外部の出入りを一切の禁ずる所だから具体的な地域を明らかにすることができないのが惜しい.たとえ地名を明らかにしなかったがこちらが顔が売れることを口を極めて憂慮なさった上水源管理事務所の所長様はこの文を見て血圧で倒れるかも知れない.世の中に公開するなとくりかえしねんごろに頼んだが….所長様,申し訳ありません.しかし隠しておくにはとても美しい所だったです.

［文:キム・テヨン(ロケプラス代表) 2009.01.07］