2010-08-26

春のワルツ


記憶が薄れないうちに、最近見たドラマ 《 春のワルツ 봄의 왈츠 》 の感想です。



監督:ユン・ソクホ
キャスト:ソ・ドヨン、ハン・ヒョジュ、イ・ソヨン、ダニエル・ヘニー
放送:KBS2
放映期間:2006年3月6日-5月9日(全20回)


《春のワルツ》 はユン・ソクホ監督の <四季シリーズ> 最終章として注目され、また男女主人公2人に新人を起用したことも話題になったそうですが、その2人の瑞々しさや青山島等撮影地の叙情的な風景、そして黄や緑、海の青などの美しい色彩が印象に残ったドラマでした。

下は各話タイトルバックに映る、満開の桜の中を放浪する父子の姿ですが、この桜は毎年軍港祭が開催される韓国随一の桜の景勝地=鎮海 (チネ) 市の桜だそうです。


さて、冬ソナも断片的にしか見ていない私は、本ドラマの特典映像の監督の解説で初めて <四季シリーズ> のなんたるかを知りましたが、この四部作の最終章 《春のワルツ》 は、幼年時代の忘れがたい思い出の品や曲をモチーフに、親の因縁による離別ののち、数奇で偶然にみちた道程を経て辿り着く、チェハとウニョンの初恋成就の物語☆

途中壊れそうになっても大丈夫、ハッピーエンドを予測しながら楽しく見ることができました。


主人公2人をめぐって4角関係を展開する男女2名の味付けも濃すぎず、敵役のイ・ソヨンさんは共感できる部分を持ったキャラクター設定であったし、ダニエル・ヘニーシ演ずるややもすればいい人すぎるような物分かりのよい人物も、彼の持ち味で大人っぽく嫌味無く表現されていたと思います。

あらすじとかはもう有名ですので省きますが、始まりにウィーンやザルツブルクなど、大昔に旅行した所が出てきたのがまずは嬉しかったな、それと 『いとしのクレメンタイン』 がこんなに繊細な素敵な曲だったとは~♪~これからは 『雪山賛歌』 していても、このメロディーを聴くと 《春のワルツ》 を思い出しそう。




物語としての、定職のないイイ加減な父親の許でロクに学校教育も受けていない小学校中学年の少年が、いきなりオーストリアで良家の一人息子となって天才ピアニストになる、というやや現実味に欠ける着想も、ソ・ドヨンシのエキセントリックな風貌・雰囲気と相俟っていつのまにかそういうことを忘れさせ、第何話か忘れましたけれど、ヒロインのお母さんのお墓参りの際に苦悩の表情で涙するドヨンシの演技を、特に素晴らしく思いました。


ハン・ヒョジュさんは、見かけはフツーの女の子だけれど芯が強い、頑張りやさんのヒロイン役によく合っていて、カラフルなお衣装も彼女ならではの着こなしで春のワルツ的軽やかさ~☆~主役2人の清純さがこの純愛作品を生かし、また2人の良さが生かされているようにも思いました(お2人の他の作品殆ど知りませんけれど*それから当初候補に挙がったというソン・ユリさんよりヒョジュさんの方が適役のような)。


そして 《春のワルツ》 で特筆すべきは子役の活躍、主人公2人の子ども時代は出演場面も多く、それぞれが素晴らしい演技を披露しておりましたが、ドヨンシの母違いの弟役の、インソン君と同じ7月28日生れ★のイ・インソン君もとても可愛くて上手でしたし、イ・ソヨンさんの子ども時代はもしかしてドラマ 《ファン・ジニ》 の子ども時代の子役さん、ですネ。

下は 《春の日》 の頃のお誕生日でしょうか、2人のインソン君が揃ったお写真がありました。
ご提供者様には有り難く此処に拝借させていただきました、篤く御礼申し上げます。


あと脇役陣で注目してしまったのが、ヒョジュさんの育ての母役=軍隊のインソン君を最初に慰問したキム・ヘスクさん、キンパブ食堂のアジュンマを元気に演じておいででした。

《春のワルツ》 を見終えて思ったことは、いつか <四季シリーズ> を全部見てみたいな、ということ、それとユン・ソクホ監督はすごい弁舌家で作品のコンセプトや解説も解りやすかったので、この監督さんの下では俳優さん方は演じ易いのではないかな、とも思いました。

素敵な作品を見せてくださったおともだちには、ありがとうございました♪



付録・ユチョンのこの服装はよく見かけておりましたが、この両者オソロの場合ちょっとオドロキ☆





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2 comments:

きぃくん said...

春のワルツは音楽も好きで、OST買ってしまいました。
jasmingさんのちょっと掘り下げた感想が興味深かったです。
鎮海、調べてみようっと。

2人のインソン君懐かしい。
子供好きのインソン君が垣間見れてチョアでした。

最近では「同伊」で、ハン・ヒョジュシとイ・ソヨンシが似たような役柄でちょっと興味があります。(でも歴史物って長いから・・・)

Jasming said...

きぃくんへ♪

OST...とても興味あります、クレメンタインもこのYouTubeとはまた別の、よりしっとりしたクラシカルなバージョンですし、ショパンとかもいろいろ楽しめそう。

鎮海は今春軍楽祭が中止になったところですが、それでも訪れたインソン君おともだちによると、寒い春でお花見の桜は開花ゼロだったそうです。

きぃくんにはイ・インソン君情報など、あれこれありがとうございました、改めて御礼申し上げます。

「同伊」にはイ・ソヨンさんも出演しているのですか?新大久保のテ~ハンミングのシェフが、「同伊はすごく面白い」と何回も言ってましたが、視聴率高いようですね、インソン君と共演の女優さんて皆様出世しますネ・笑