2011-02-27

Daryl Hall & John Oates =Tour 2011 in 武道館


昨26日、ダリル・ホール&ジョン・オーツの来日公演に行ってまいりました (於・日本武道館)


 
2005年3月21日に渋谷公会堂にて日本通算100公演を果たした彼らのライブには、1980年の初来日以来毎回行っている関係上、この度も自然の成り行きで行くことになりましたが、久し振りの武道館前の様子やダ○屋さんの数に、彼らの変わらぬ人気を実感しました。



1980年代、洋楽系はもっぱらイギリス路線を追求中? でしたが、どういうわけかそこにDaryl Hall & John Oatesが入り込んできた、その理由はといえばやはり、彼らの歌が滅法上手であったこと+ライブパフォーマンスが楽しかったため。

80年代初頭日本ではまだライブ用マイクがワイアレスではなく、舞台上でダリル氏はしばしば床を這うコードにつまづくのでしたが、ダリルのおぼつかない、あるいはカッコイイ足つきや仕草もまた魅力でした。

この度のツアータイトル=<DO WHAT YOU WANT,BE WHAT YOU ARE TOUR 2011>は
1976年のアルバム 《 Bigger Than Both Of Us 》(邦題はロックンソウル)収録のソウルフルな派手シブ好みの同名ナンバーから採ったのもので、ファンとしてはこれはかなり嬉しいことです。



観客は自分も含めてですが95%くらいが昔からのファンと思われ、アリーナ席の前方は最初からスタンディング、でも全体的に落ち着いて懐かしんでダリルとジョンの歌を聴く、という姿勢で、来し方の年輪を感じました。

バックバンドは6人編成にてこれまででベスト、音の厚みが増して雰囲気も大人っぽくなりましたが、長年ベーシストを務めたT-Bone Wolk氏が物故され(2010.1.3のHP Newsにダリル&ジョンの追悼文アリ)、大変残念です、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

左は在りし日のT-Bone と右Daryl (公演プログラムより)。


演奏はアンコール2回を入れて15曲・1時間半強、ヴォーカルのキーはこれまでと変わらず余裕・円熟の境地、butかつて縦横に動いたり踊ったりのダリルはさすがに静かになっておりました。

<Maneater>から始まった初盤すぎの数曲は温和し目で少々物足りなくもありましたが、7曲目の<Las VegasTurnaround>(可愛い曲♪)から突然ダリルの声がよく出るようになって(=本気になってきて)、中盤は本領発揮で<Sara Smile>はこれまでのベスト、舞台に突っ伏して大パフォーマンスを繰り広げた往年のD氏の姿を思い出したりするうち涙があふれてきて、しばらく泣きました。

曲名と曲の順番は多分大丈夫かと思いますが(★印は自分的にベリーグッド)以下の通り、最後のアンコール曲<Private Eyes>では、バンドのメンバー2人が舞台に残って客席の写真をパチパチ撮るというユーモアのサービス付き~Private Eyesとは私立探偵のことゆえ。

Maneater(1982)
Family Man(1982)
Out of Touch(1984)
Method Of Modern Love(1984)
Say It Isn't So(1983)
It's A Laugh(1978)
Las Vegas Turnaround(1973)★
She's Gone(1973)
Sara Smile(1975)★
Do What You Want,Be What You Are(1976)★
I Can't Go For That(No Can Do)(1981)

アンコール
Rich Girl(1976)
You Make My Dreams(1980)

アンコール
Kiss On My List(1980)
Private Eyes(1981)


★★書き忘れるところでした~~アンコールの前だったように思いますが、プロモーターのウドー音楽事務所に感謝の意を込めてダリルより、「30年来支えていただいてありがとうございます」というようなコメントと共に、水色のギターがスーツ姿のウドー氏(多分)に贈られました★★


公認グッヅ売り場↓ですが、タオル、トートバッグ、そしてバッヂセットは売り切れでした。






以下はこの度のコンサート内容とは関係なく自分用に掲載してみた動画で、トッポいダリルから貫禄のダリルまでを~~途中、温厚なるジョン主体の2曲を含めました、どうぞスルーで。


1981 I Can't Go For That(No Can Do)



1981頃  Did It In a Minute



1984 Possession Obsession




1986 Someone Like You




1997 Time Won't Pass Me By



2003 Maneater


 
1996 Hold On To Me




まだしつこく続きますがこの機会に、最近のDaryl Hall & John Oates 両氏の動向などを。


2008.05.20 BMIの第56回ポップス・アワーズでアイコン・アワードを獲得



動画です↓
http://www.youtube.com/watch?v=QOQA1SwvUdA&feature=related



ダリル・ホールは2007年11月より、ウェブ上で月1回のライブを発信する<ライブ・フロム・ダリルズハウス>を企画・配信~~優れたネット上の番組に贈られる 【2010年度ウェビー賞バラエティ部門】 で表彰を受けたそうです。



ニューヨーク東部にあるホール家でのライブ映像はYouTubeにもいろいろUpされていて、上記のようなプロジェクトであるとは知らずに見ておりましたが、新旧アーティストたちとのコラボレーションが面白く、ミュージシャンとして最上の人生を送るダリルの最近の姿を居ながらにしてパソコンで見ることができます。


ゲストをお迎えするダリル(以下3枚は livefromdarylshouse サイトよりcapture)


昔から猫好きのダリルのお家には黒猫さんの他に、うちの2匹と同じロシアンブルーも~☆鼻の細い美猫さん、ちょっとおこってるかも?


サイトより~Fitz and the Tantramsという初めて知ったグループの様子ですが、この日は女性シンガー Nolelle Saoggoさんのお誕生日だったそうで、本編の他、大好きな曲という<Sara Smile>の彼女のパフォーマンス↓(右側のPlaylistのバーから選べます)がステキです。
http://www.livefromdarylshouse.com/currentep.html?ep_id=48




その他以下に、livefromdarylshouse でのライブから2曲~~珍しく女性歌手の曲をカバーした<Family Man>をChromeoのお二人と+ダリルのソロアルバムより<Cab Driver>~いずれもダリルの左隣に在りし日のT-Bone Wolk氏が、ベースでなくギターで参加しております。









というわけで、素敵な音楽人生を送りながら現役としてライブ活動を続けるダリル・ホール氏、そしてジョン・オーツ氏もコロラド州・ロッキー山脈のもとで家族3人と暮らし(美人の奥様お元気かな)、ソングライティング系の独自の活動を展開したり新作ソロアルバムもリリースとか、充実した、幸せそうなお二人の様子を嬉しく思います。



ジョンについて日本の記事(2/26)がありました→☆ →☆



Daryl Hall & John Oates HP
http://www.hallandoates.com/



おわりに、昨日の夜中に見つけたこの度のツアーライブのタイトル曲 =『Do What You Want,Be What You Are at MusikLaden 1977』、ダリル28歳くらい、ブルーアイドソウルの最高峰、Daryl Hallそのものの歌唱です。


  by ezyne




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7 comments:

M女 said...

ダリル氏の怒り気味なネコ、超かわいい!!

ヤスミンさんの感想につられて、本日の追加公演に行ってきました(ハート)。
幼少期に刷り込まれまくっていたおかげで、タイトルは半分ぐらいわからないものの、耳による記憶は健在で、1曲をのぞいて全部わかりましたよんw

大人っぽくて落ち着いたステージで、演出もさり気なくて、楽しんでまいりました。
余裕が感じられるライブっていいね!
追加公演情報と感想をありがとうw

i can't go for thatのアレンジと途中のpause具合も好きだったなあ。
あ、teeシャツ買っちゃった!笑。

M女 said...

追記でーす。感想とご報告をw
長くてゴメン!


★今回のツアーの最終&追加公演&小さめの会場だったせいか、ダリル氏、のっけからテンションが高いというか陽気というか…。イキイキとしていたというのが一番的確かな。ちょこっとだけれど踊っていたり、ピースサインしたりしてとにかくご機嫌でした。笑。


★本編が終わって、シャンプーのCMみたいに髪を何度もかきあげながらモデル風に格好つけて引き上げたものの、肝心のソデ(出口)を間違えてスタッフに正しい方向に導かれていました…。その様があまりにもダリル氏らしくて吹き出しそうになっちゃったw


★多分わたしが生まれて初めて認識した外国人がダリル・ホールだったから、好きとか嫌いとか、よいとか悪いとかではなく、健在っぷりが嬉しかったのと、懐かしかったのとで、無条件に楽しめたよー。幼少期の感覚を思い出させてくれる人・音楽がホール&オーツなのだとはっきりわかりました。
全く想定外だったんだけれど、オープニングのManeaterですでに泣きそうで、Out Of Touchの時点でボロボロ泣いちゃったよぅ。


★ジョン・オーツは忍耐の人←だなと改めて実感。
しかし、声もいいし歌も上手!ソロのハモりでダリルが入って来たとき、一瞬だけれど、うるさいとか思っちゃったw (ゴメン)
Possession Obsession歌ってほしかったな。そうじゃなくてもあと1曲聞きたかったー。


★ベテランミュージシャンの歌声って、よく「衰えていない」って表現されるけれど、ダリル氏の場合は衰えないどころか昔のまま全く変わらない!音もひとつも外さないし、歌はホントに上手だし、派手な声←も健在でビックリしました。てか、はじめ生歌じゃないと思ったぐらい。笑。
本人も相当気が若いと思うので、まだまだ当分は現役続行できそうだね!
「また次回!」って言ってたけれど、あれはリップサービスじゃないなって思ったよ。


★とにかく大人っぽくて落ち着いていて。その上でのさり気ない演出がセンスもいいしちょうどよくて、ベテランでなければ出せない余裕が気持ちよかったよー。
本当に楽しそうに歌っていて、よい歳のとり方をしているなって感じました(本人は年齢なんて考えてないんだろうけど)。


★バンドもすごい上手かった!泣きそうになる度にギタリスト(ジミヘンばりに歯ギター弾いてたね)の内股を見てこらえていました。
個人的にはパーカッショニストに好感w


★お客さんの年齢層が高くて、わたしかなりヤングな感じだったよ!爆。
お一人さまが多くて、周囲の数名とは(心の中で)着席同盟を結んでいたんだけれども、アンコールのRich Girlで見事に裏切られ←、みんな嬉しそうに揺れていました。笑。

Jasming said...

M女さんへ♪

まずはこのコメント欄の数字、当方の不具合にて御免、どうぞお気になさらないでください。

コンサートに行ってくれてありがとう、オススメした手前心配でしたが、お気に召していただけたようでよかったです。

いただいたコメント、自分が書きたいことも含まれていて嬉しかったですヨ。それから、カッコつけて引き上げたものの退場口を間違えていた、というのがD氏らしくて笑えた = ありがち。

いぶし銀のジョンはダリルのほぼワンマン舞台で一見目立たぬ存在のようですけれど、不思議なもので2人揃わないと面白くないのよネ、ジョンの落ち着いた声が派手なダリルの声を調整しているというかなんというか、なくてはならないパートナーだと改めて思いました。

ノったダリルの歌の上手さはこれまで以上で、というか進化していて、まだ当分ライブも大丈夫そう(有楽町の方が最初からテンション高かったような)、ライブでのあの音程の確かさとか余裕はやはりタダモノではないです。

感想をいっぱい、ありがとうね。次回来日の際には是非ご一緒しましょう。それから私も珍しくグッヅ買いましたよ、バスケットTシャツっていうので、長袖で可愛いの。

Anonymous said...

初めまして、DreamTreeと申します。同名でmixi内のLFDHのコミュを管理しています。たまたま同じ武道館ライブをアリーナで楽しんでおりました。とってもいいレビューありがとう御座いました。コミュのトピからこちらへのリンク張らせて頂きます。
宜しくお願いします。

Anonymous said...

mixi内のLFDHのコミュのDreamTreeさんの書き込みをみてやってきました。
なんと偶然インソン君のファンの方だったのですね。私は寅成君子5期FC会員です。
びっくりしたのでメッセしました☆
じゅり

Jasming said...

DreamTreeさんへ♪

お返事が遅くなりました。
思いがけなくも嬉しいコメントをありがとうございました。
私は遠くからの観覧でしたが、久しぶりのDarylとJhon★両氏の健在ぶりに涙が出ました。
リンクとは恐縮の至りで、お恥ずかしい限りでございますが、折を見てmixiをお訪ねさせていただきたく存じます。
こちらこそ宜しくお願いいたします。

Jasming said...

じゅり様へ♪

コメントをありがとうございました、そして私も大びっくりでござますヨ。
寅成君子は私は裾野の方におりますが、インソン君とH&Oというオツな組み合わせ、世の中おもしろいものですね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
お返事が遅れまして失礼申し上げました。