2011-02-25

静嘉堂の梅園


好天だった一昨日、寄り道して静嘉堂の梅園に行ってまいりました。

静嘉堂は小高い丘の上に建ち、庭園はその丘の傾斜の一端を利用して造園されていることから、梅は斜面に沿って植えられいて、傾斜地をくだりながら観覧するようになっております。



まだ蕾の木も多く見頃はこれからのようでしたが、幾種類かは既に満開で、同じ種類のものがなさそうなのが特徴? それぞれが自分だけの芳香を放ち、清雅な梅の香りはしばし時を忘れさせます。








花が全部うつむいて咲いているのが珍しくもあり。


幹の一部が枯死している臥竜梅。





途中、サルスベリとツバキの巨木~<椿>大好き~☆








庭園の外れには手の入らない自然林が眼下に、、、通り過ぎるだけでも空気が美味しいです。











「桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿」・・・桜とは趣を異にする梅は香りも強くイメージより案外華やかで、ぱっと咲いて散ってしまう桜とはまた別の魅力にて、去年は行きそびれましたが、静嘉堂はできれば毎年訪れてみたい梅処、観覧は自由です。



敷地内の静嘉堂文庫美術館では時節に相応しく、【 岩崎家の人形展 - 桐村コレクションのお雛様を迎えて- 】と題する展覧会が催されておりましたので、入館してみました。

静嘉堂文庫創設者の嗣子・岩崎小彌太氏と孝子夫人の収蔵品+岩崎家から散逸した雛人形の一部を収集した桐村コレクションの人形たちが一緒に飾られ(=千載一遇の機会)、京都の有名な丸平・大木人形店の五世大木平蔵氏による、岩崎家用に制作された珍しい人形の数々に出会うことができました。

美術館のロビーに置かれた収蔵作品のケースに映った、静嘉堂の庭園の一部です。



解説より抜粋・・・《藍釉粉彩桃樹文瓶 景徳鎮窯 清時代 18世紀頃》、桃は長寿の象徴、背面に桃色で施された三匹の蝙蝠は「蝠」(fu)が「福」に音通する吉祥のモチーフである。





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