2009-12-03
ジンモシの悲しい誘惑+
《悲しい誘惑》・・・TSUTAYAで偶然見つけたチュ・ジンモシの10年前の作品ですが、映画と思っておりましたら2話構成のTVドラマでした。
KBS世紀末特集劇 『悲しい誘惑』 全2話
韓国語タイトル:슬픈 유혹
韓国での放送:1999年12月26日
演出:ピョ・ミンス
脚本:ノ・ヒギョン
出演者:キム・ガブス、チュ・ジンモ、キム・ミスク
店頭で外箱の解説をみると 「男を愛したのではなく…僕が愛した人が、男だった」 とあり、「えっ、昔そんなのに出てらしたの?」 と速攻レンタル☆
ジンモシ初のTVドラマということで早速見てみたのですが、演出・脚本が名コンビだそうで、思いがけなくも味わい深い、良い作品でした。
ゲイを扱った作品には心に響く繊細な作品が少なくないと思いますが、この 《悲しい誘惑》 もソウルを舞台に、孤独な男性二人の心の様とふれ合いがそれぞれのエピソードを通して、静かに丁寧に描かれております。
お話は、管理職とは名ばかりの負け組、キム・ガブスシが家庭でも妻との疎通を欠いて寂しさと倦怠感のうちに過ごす折り、NY帰りのバリバリの企業戦士ジンモシ(いちおう部下)に仕事面で助けられることで互いが意識し合っていることに気付き、周囲からの孤立感に心が引き裂かれた者同士が惹かれ合ってゆく、という内容。
《霜花店》の成功で浮上してきた?ジンモシのこのDVD、発売が今年2月で外箱やディスク表面のジンモシはどう見ても最近の外貌ですが、自分の気持ちに戸惑う寂しい中年男と世間に疎外されてもゲイに生きる都会の男の 「切ない」 愛を描いたTV用のこの悲しい誘惑~~
10年前の韓国で既にこういうドラマが作られていたことがまずはオドロキで、当時のファッションではありますがダンディなジンモシが見られますし(演技力も確か☆)、ガブス = ミスク両キムシ演ずる中年夫婦のしっとり遣る瀬ない雰囲気も良いです。
それからついでに。。。韓国で 《霜花店》 を見て開口二番に私とM女が言ったのが・・・「ジンモシってゲイの王様がピッタリ」・・・
ユ・ハ監督もインタビューでジンモシについて 「会ってみたら女っぽかったり」 とか 「男性性だけでなく女性性が共存する」 と言っておられましたが、《霜花店》 の日本舞台挨拶での実際のジンモシのシャイで温和しげな佇まいには女性的とも思える感じがあり、キム・ボム君目当てで行ってみた 《ドリーム》 制作報告会のときも同じ印象、立派な体格をお持ちですが少なくともタフガイ系の雰囲気ではありませんでした。
と 《霜花店》 の感想文で書こうと思っていたジンモシの印象をいつになるかアテになりませんのでついでに書きましたが、《悲しい誘惑》 は10年も前にこういうテーマを扱った作品として特筆される上に、主人公3人の微妙な心理が上手く描かれた秀作であると私は思いました。
丁度今ごろの季節が背景となったラストシーンと、それからOSTも素敵でしたヨ。
→★
以上 《霜花店》 日本公開の流れで見てみたチュ・ジンモシの旧作、作品の感想+ジンモシの持ち味のひとつについて思ったことですが、丁度此処に以下のような 《霜花店》 のネタバレを含むMVがありました、、、作られた方すごいです。
to be continued。。。
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