2011-05-06
インソン君、除隊現場150分の話
5月4日、鳥山作戦司令部でのインソン君の転役式の、150分に亘る現場レポートです。
◆ ‘兄さんがきた’…チョ・インソン 除隊現場150分の話 ◆
チョ・インソンは予定された10時少し過ぎに、すっきりした制服を着て凛々しい姿で現われた。
08:00 - 「ここで … 会うのですか?」
駐車場隈。 ‘空軍兵長チョ・インソン、大韓民国最高の俳優になるように’ という文言と共に、フォトウォールが置かれていた。 壇もなかった。 あらかじめ来た50人余りの取材陣がいなかったとすれば行き過ぎるところだった。 行事場所は簡単だった。
俳優チョ・インソンの転役式は、4日京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)鳥山(オサン)空軍作戦司令本部、‘後門駐車場’ で開かれた。
ファンたちも一人二人集まった。 手の甲に ‘チョ・インソンそっくりステッカー’ を付けたある日本ファンの一団が目を引いた。
2年前に入隊する時も慶南(キョンナム)の晋州(チンジュ)を訪れたという川口メグミさんは、「チョ・インソンの除隊なのに、行事をとても狭いところでする」、として不機嫌な話をした。 すぐに 「それでも背が高いのでよく見える」 としながら、「今日は特別にお化粧にも気を遣った」と冗談を言った。 「100人余りのファンたちがバスで来ている」 という耳打ちもした。
08:30 - 「こちらです」
正門と後門に分けられる分かれ道に、黒いスーツを着た一人の男性が現れた。 案内のために出てきたチョ・インソンの所属会社側の職員だった。 ‘行事場所’ という表示板を傍らに置いて、再び中心に置かれた姿が労わしく見えた。
軍人たちもあちこちに配置された。 安全と円滑な進行のために、フォトウォールの前に集まっているファンたちと記者たちをまた整列させた。 また、自主的に公示事項を伝えていた。
「チョ・インソン兵長に対するコメントには一切応じずに …. 」
その間に貸し切りバスが登場した。 空色の風船を持った女性たちが、浮き立った顔で降りた。 ファンの中にはタイや台湾など、アジア圏から来た海外ファンたちもいた。 チョ・インソンの顔が貼り込まれた団扇やピンク色の装飾が下がった大きい鉢巻きなど、個性を誇っていた。
09:00 - 「<無限に挑戦>ではないですか?」
記者たちががやがや言い始めた。
MBC <無限に挑戦>の製作スタッフたちが、垂れ幕と漕艇練習器具を持って現れたためだ。 製作スタッフは大きな赤い色のヘリウム風船に ‘祝 除隊 チョ・インソン、渼沙里(ミサリ)での出来事’、と書かれた垂れ幕を付け始めた。
長期プロジェクトで漕艇法を準備中の<無限に挑戦>は、去る放送でチョ・インソン、ソ・ジソブ、ウォンビンなどの美男俳優たちを、不足した漕艇メンバーの候補に上げることもした。
驚いた記者たちが近付いて、製作スタッフに出演の有無を尋ねた。 「チョ・インソン交渉のためのびっくりイベント」、として 「決定されたことではない」 という答が帰ってきた。 チョ・インソンの所属会社もやはり、「交渉要請を受けたこともなくて、転役式に来るという話も事前に聞くことはなかった」 と話した。 しかし、気がかりであることは相変わらずだった。
国内外200人余りのチョ・インソン ファンたちが4日午前、京畿道(キョンギド)、平沢(ピョンテク)の鳥山(オサン)空軍作戦司令部の前に集まって、チョ・インソンを歓迎した。 MBC <無限に挑戦>の製作スタッフたちも、除隊祝賀プラカードと大型風船を浮かばせた。
09:30 - 冷めなかった人気 「インソンシ サ・ラン・ヘ・ ヨ」
ファン200人余り、取材陣100人余り。 狭い空間が込み合った。 少領と中佐と見えるひとたちも現れた。 ‘チョ・インソンの退場動線’ について、軍関係者と所属会社がもめたりした。
取材陣に押されてラインの後に退いたファンたちも、耳をぴんととがらせていた。
「今、軍楽隊の後任たちがチョ・インソン兵長を送ること惜しんで、簡単な茶菓パーティーをしています。 10時定刻に出てくる予定です。… 安全に用心をして、特にバリケードと植木鉢には上がっては絶対なりません。」
公示が終わるとすぐに行事場所にはまた、「チョ・インソン サ・ラン・ヘ・ヨ~」 が鳴り響いた。 海外ファンたちの声であった。 チラッと見て回ると、眼鏡をかけた一人の台湾のおばさんは、既に三回目の撮影に積極的に臨んでいた。
10:05 - ファンなの? 記者なの? ‘鷹の目’ を持った女性たち
「来た、来た。」
黒い外国製の車両が姿を表わした。 ファンたちと取材陣全てがざわざわした。 一部ファンたちは大声を出すこともした。 しかし、フォトウォールをそのまま行き過ぎた。 単純移動車両だった。 たちまちまた静かになった。
その間、小柄なある日本人のおばさんが、取材陣側にラインを越えてきた。 幾重にも集まっている記者たちの後ろに、小型ビデオカメラを設置した三脚台を頭高く上げた。 それでも不如意だったのか、後ろから見守った一行に手招きした。 その中の一人が2段はしごを渡した。
既に取材陣の間には、大きなレンズを装着したカメラを持ったファン何人かが布陣していた。
チョ・インソンは転役式に、左手中指に指輪を嵌めて現れて話題になった。 これにチョ・インソンの所属会社側は、「勤務した部隊で転役する時に与える記念指輪」 と答えた。
10:09 - 彼が来た。
秒を争ってフラッシュが炸裂した。
チョ・インソンだった。
軍楽隊が整列を終えて、バスから彼が降りた。 嬉しい表情なのか、寂しい顔かわからない、穏やかな微笑を浮かべていた。 すっきりしている制服でフォトウォールにお目見えした凛々しい姿を見ると、すぐに25ヶ月の時間が面目を失うように感じられた。
「ありがとうございます。」
チョ・インソンの最初の一言であった。 「遠くまでいらして下さって、ありがとうございます。 一人で除隊する日でもないのに、派手にさせます。」、と謙そんを見せた。 「まだぴりピりする」 として、「昨日ひと息も寝られなかった」 と打ち明けることもした。
彼は相変わらずの話術を誇示した。「 ガールズグループより、<無限に挑戦>を更に多く見た」、「キム・スミ先生が出ていらしゃれば立ち上がってお話を聞くので、後任たちもみな起きる」 等の話で、笑いを誘った。 「チョ・インソンに軍隊とは?」 という質問には、「意味を付与することより、自然に国防の義務が良いだろう」、と機転を利かせて答えた。
また、‘ヒョンビン’ という名前を持った後任に有り難さを表して、目頭を赤らめることもした。 海兵隊に入隊したヒョンビンに一言をお願いすると、「何の話をしても慰安にならないだろう」 と答えた。
約10分ぐらい過ぎて、所属会社関係者が仕上げを試みたが、チョ・インソンは手ぶりで大丈夫だという意志を表現した。 その後三,四の質問にさらに答えて、「これから良い作品で訪ねる」、と挨拶を終えた。
行事場から車両まで約50mを歩くことにしたチョ・インソンを、一部取材陣とファンたちが防いで混乱をきたした。 その渦中にもチョ・インソンは、ファンたちを取りまとめる姿を見せることもした。
10:23 - 50mに5分かかって
チョ・インソンが動き始めた。
花輪をかけて、3段ケーキを持ったが、明るい表情ではなかった。 ファンたちに対する挨拶次元で約50m歩いていくことにしたが、一部の取材陣とファンたちが妨げて、ちょっと体を動かすことが出来なかった。
あっという間に修羅場になった。 後からチョ・インソンを待ったファンたちはひと声 「退いてください」 と叫んだし、はしごに上がって彼をた撮影しある動画記者は、動く人波で底に落ちるところだった。
しかしマネージャーが移動中の人々を押し出すとすぐに、チョ・インソンが却って彼を制止した。
車に乗るまでのチョ・インソンの50m徒歩行は、5分以上必要となった。 以前の黒のアウディに乗って去った。「ゲートを出て行ってこそ本当に除隊すること」 と話したチョ・インソンは、5月4日10時28分、民間人の身分にまた戻った。
[東亜ドットコム キム・ユンジ記者 写真=クク・キョンウォン記者 2011-05-06 16:57:39
http://news.donga.com/3/all/20110506/36981564/1
インソン君はこの日とてもお元気そうでしたが、「嬉しい表情なのか、寂しい顔かわからない、穏やかな微笑を浮かべていた」 と伝えている記者の言葉通りを、私も報道写真から感じました。
お出迎えのファンの気持ちを大切に思うインソン君の優しい配慮の心、本当に素敵な方だと思います。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment